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TOW(トウ)とは
対戦車ミサイルの一種で、この名称はTube-launched、Optically-tracked、Wire-guided の頭文字に由来する。
アメリカ軍での制式名称は
BGM-71。
1970年以来、世界で最も多く利用される対戦車ミサイルである。現用のTOWは、第3世代
戦車の装甲を貫通できるとされている。
◆ 概要
ミサイルはチューブ型コンテナに納められており、発射機にチューブごと装着して発射する。この発射機は約7年間整備なしに使用できるとされている。誘導方式は光学照準であり、ミサイルの出す光と照準中心とのズレを修正する事で誘導する。そのため発射から着弾まで射手が照準中心に目標を捕らえ続ける必要がある。ミサイルと発射機は有線で接続されており、誘導情報は有線により弾頭へ伝達される。
日本の陸上自衛隊を含め、西側諸国の多くで使われており、歩兵による運用のほか、車載や
攻撃ヘリコプターに搭載されて運用される。長年の使用に伴い弾頭や誘導方式に改良が加えられ、さまざまなバリエーションがある。しかし誘導中に敵に発見・反撃される危険が高い事から、現在は
撃ち放し式TOWの導入が課題となっている。
◆ 歴史
◆ 派生型
現在は
レイセオンがヒューズからライセンスを取得し、生産と開発を行っている。
ヒューズは1989年にワイヤレス型のTOW 2Nを開発したが、アメリカ軍には採用されなかった。レイセオンはTOWの改良を続ているが、FOTT(Follow-on to TOW, TOW後継装備)計画は1998年に中止され、TOW-FF(TOW Fire and Forget, 撃ち放し式TOW)計画も2001年3月に短縮が決定した。2001年から2002年、レイセオンとアメリカ陸軍はTOW 2Bのさらなる長射程化を共同で研究した。これは当初TOW 2B (ER) と呼ばれていた(ER = extended range = 射程延長)
が、現在はTOW 2B Aeroと呼ばれている。これは2004年から生産されているが、「BGM-○○」といった米軍の制式名称は未だ定められていない。
現用のTOWは撃ち放し式ではなく、半自動の有線指令方式であり第2世代のミサイルに近い。つまり、誘導装置は発射装置に接続されていて、射手は命中まで目標を見続ける必要があるということである。このため、撃ち放し式のTOWや、撃ち放し可能な後継機種の開発が進められている。
◆ 運用
TOWはアメリカ軍ではBGMに該当し、これは地上および空中射撃 (B) 、対地攻撃用 (G) 、誘導弾 (M) の意味である。「B」は、ミサイルそのものが無改造で各種の発射機から射撃できるものにのみ付与される。
ヘリコプターの場合、
AH-1 コブラ搭載のM65射撃統制システムが最初であるが、
UH-1ヒューイ用のXM26も開発された。
AH-56シャイアン用のシステムも開発が着手されたものの、後に中止された。AH-1は、最大8発をチューブ型ランチャーに装填された状態で、胴体中央部左右のスタブウィングに搭載する。
M41 TOW ITAS(Improved Target Acquisiton System、改良型目標補足システム)は、M220発射機とハンヴィー専用発射機の後継機である。ITASは現在、航空機に搭載されるか、
アメリカ陸軍と
アメリカ海兵隊およびその予備軍の歩兵用に運用されている。ITASは、対戦車部隊の攻撃力向上に加えて、混成隊に不可欠な機能を与えている。TOW ITASを装備した対戦車部隊は、脅威度の高い目標を撃破できるのみならず、偵察・目標捕捉能力を有し後方射界や市街地戦闘能力に優れる。
以上はアメリカ軍の例だが、他にも各国で様々な車輌・航空機への搭載例が見られる。
◆ 運用する国と地域