大棟の両端に取り付け、
鬼瓦同様守り神とされた。建物が火事の際には水を噴き出して火を消すという(
鴟尾の項目も参照)。本来は、
寺院堂塔内にある
厨子等を飾っていたものを
織田信長が
安土城天主の装飾に取り入り使用したことで普及したといわれている
[三浦正幸著『城のつくり方図典』小学館 2005年]。現在でも陶器製やセメント製のものなどが一般の住宅や寺院などで使用されることがある。
粘土製の鯱瓦は、重量軽減や乾燥時のひび割れを避けるために中を空洞にして作られているため、非常に壊れやすい。棟から突起した心棒と呼ばれる棒に突き刺し、補強材を付けて固定される。
木造の鯱は、木製の仏像を造る原理に木を組み合わせて、ある程度の形を造っておき、防水のため、外側に銅板などを貼り付けて細かい細工なども施す。粘土製と同じく心棒に差し込み補強材を付けて固定される。