嘉永7年閏7月27日
幕府御用
絵師・川村庄右衛門(47歳)ときん(16歳)の子として、
江戸芝中門前町に生まれた。きんの父は芝白金で代々
魚屋を営んでいる三治郎という人で、家は豊かであったが、妻と
離別していたので、きんは中門前町のおばのところへ預けられたこともあり、行儀見習いのために川村家へ奉公していた 。庄右衛門の妻は
身重になったきんに同情し、こっそり中門前町のおばの家へ帰して静養させ、ときどき見舞って世話をしたという
[『高橋是清―財政家の数奇な生涯』 7頁] 。生後まもなく
仙台藩の
足軽高橋覚治の
養子になる。