落とし蓋には沸騰した煮汁が蓋に当たり、少ない煮汁でもむらなく煮含める役割がある。また煮汁の急激な蒸発も抑えられ、熱効率の観点から経済的となる。さらに材料を軽く抑えることで煮崩れを防いだり、素材の匂いがこもったりするのを防ぐ効果もある。
落とし蓋の大きさは調理に使用する鍋の直径より一回り小さい(2,3センチほど)大きさが最適とされる。別の鍋の蓋や木製の蓋が用いられることが多いが、大きさを一定の範囲で変更可能な金属製のものやデザイン性・機能性を重視した
シリコーン樹脂製のものなども考案され販売されている。食品の匂いの吸着や張り付きを防ぐため、特に木製の蓋の場合、使用前にはしばらく水で湿らせる必要が、使用後にはよく洗ってから乾かす必要がある。また使い捨てとなるが
アルミホイルや耐水性のある
キッチンペーパーや和紙、樹脂コーティングされた
クッキングシートなどでも代用可能で、この場合は蒸気の出口として穴を開けることもある。食材によってはアルミホイルのひだやキッチンペーパーに
灰汁が吸着され灰汁取りの役割を果たすため、代用の落とし蓋の方がかえって都合がいいこともある。