中国では古くから桃は長寿の縁起物とされており、
点心にも「寿桃」や「桃包」と呼ばれる、桃をかたちどった
餡入り蒸し饅頭がある。桃カステラは、長崎の郷土菓子であるカステラをベースにしてそれを模した物で、
南蛮文化と中国文化の影響を色濃く残した菓子の一つである。
長崎では、女児が初節句を迎える家庭から親戚知人にお返しとして送る、内祝いの品物として用いられて来たが、近年は節句の時だけでなく、宮参りや
婚礼、出産祝い等の時にも縁起物として広く贈答されている。また、県外からの観光客が土産として求めることも少なくない。このため、一部の菓子店では年間を通じて販売している例もある。