人間のエゴや醜さを抉り出す心理描写、細部にこだわったメカ造型、大胆な映像演出に定評がある。意外な所からとるエキセントリックなアングルや逆光などを多用した描写が多い。その独特のトリッキーなカメラワークは「凝っている」「新鮮で面白い」と好評であるものの、一部で「目が回りそう」「複雑だ」と批判がある。また、作品中に電柱・電線、信号機、遮断機、非常口マークなどの短いカットを挿入することが多い(なぜこれらの物体であるかについては
宮台真司が、世代的なものであると指摘している)。特に電柱・電線には
フェチと言えるほどこだわりがあるようで、自らの会社
カラーのホームページにも使用している
[『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 公式ガイドブック』や『庵野秀明のフタリシバイ』などでも、その一端をうかがわせている。][岡田斗司夫は『ルパン三世(第2シリーズ)』最終話「さらば愛しきルパンよ」と『新世紀エヴァンゲリオン』の電柱・電線描写の類似を指摘している(2008年7月31日放送『BSアニメ夜話』スペシャル3より)。]。
これらについては本人がアニメオタク・特撮マニアであることと、「今の時代、本当のオリジナルなんてないんだ。」という考えに基づくものだと言われている。オリジナルの問題については本人が様々なところで語っており、一例として、『新世紀エヴァンゲリオン』のコミック1巻の所信表明文や『スキゾ・エヴァンゲリオン』において、「僕のようなアニメや漫画をばかり見てきた世代は、パッと浮かんだことにだいたいいつも元ネタがあり、時に嫌になる」というような旨の発言が挙げられる。
幼い頃より
アニメや
特撮、そして大規模建造物等に夢中でよく絵を描いていたという。漫画少年でもあり、中学の頃は特に
少女漫画を大量に読んでいた
[文庫版「月は東に日は西に」(わかつきめぐみ)解説より]。
高校時代は美術部で部長を務めていた為に画力は高く、「特にメカの描写は圧倒的であった」と後に寮で知り合う
山賀博之が語っている。高校在学時には「グループSHADO」
[おそらくは『謎の円盤UFO』における地球防衛組織SHADO(『エヴァンゲリオン』におけるNERVのモデル)から名前をとったものと思われる。詳細は『パラノ・エヴァンゲリオン』P50より。]というアマチュア映像製作グループにも所属。