ナイル川の主流の一つ、
白ナイル川の源流となっている。世界第3位の湖水面積を誇り、湖の中にはウガンダ領の
セセ諸島 () をはじめとする約3000の島々がある。ビクトリア湖は代表的な
古代湖であり、およそ100万年の歴史をもち、多くの
固有種が進化し生息する『
ダーウィンの箱庭』としても有名だが、近年
ナイルパーチという
スズキ亜目アカメ科の全長2mを超す肉食の外来魚が食用として放流されて定着し、湖の固有種が激減している。これまでにのシクリッド数百種が姿を消し、そのうちの多くは絶滅したと考えられている。また、「ンゲゲ」(ngege)と呼ばれる固有種の
ティラピア(
esculentus)も絶滅した。食用に加工されたナイルパーチはヨーロッパや日本へ輸出されており、ヴィクトリア湖周辺の地域にとって重要な外貨獲得源となっている。ナイルパーチによる生態系の破壊とその輸出で支えられている近郊の社会の貧困と荒廃は、
ドキュメンタリー映画『
ダーウィンの悪夢』にも取り上げられた。
ヴィクトリア湖に関する最初の記録は、アフリカ内陸部に金や象牙などの交易路を持っていたアラブ人交易商たちによるものである。1160年頃の地図において、すでにヴィクトリア湖の詳細な表現がなされており、ナイル川の水源であることも示されていた。
2008年3月の報道によると、水位が下がり係留されていたボートが陸に上がってしまったり、湖岸に幅10 - 20mの草地が続いていたという。NASAなどの衛星データによると、水位はピークの98年から1.5m下がっており、90年代の平均と比べても50cmも低くなっているという。原因としては、降雨量の減少と下流にあるダムへの過剰な流出があると指摘されている。