ノウルーズの習慣は
ゾロアスター教の新年の祝祭に由来すると言われ、古代の
サーサーン朝時代に既に大々的に祝われていた。サーサーン朝時代には春分に祝われるノウルーズと秋分に祝われるミフラガーンのそれぞれあったが、ミフラガーンは
ミフル神を祝う祭日で、新年はこのノウルーズかミフラガーンの日に定められていた。
エジプトの
コプト暦の元日にあたり9月10日ないし11日に祝われるネイローズは後者のミフラガーンに由来している。
イランでは国家祭日とされ、年末の水曜日(チャハールシャンベ)には自宅で火を焚いてその上を飛び越え、健康を祈願するチャハールシャンベ・スーリーという儀式や、スィーズデ・ベデルと呼ばれる新年の13日目に集落の郊外にある山野に出かけて行われる終日の祝宴など、ノウルーズ前後の年末年始には
イスラム教以前の習慣に由来するとみられる春の訪れを祝う儀礼が行われる。ノウルーズの当日には、親類や友人の家を訪問して新年を祝賀する。イラン独自の習俗としてはハフト・スィーン(Haft S?n:7つの
S)があり、頭文字がスィーン S?n で始まる7つのものを集めて祝われる。代表的なものとしては、
リンゴ(s?b)、
ニンニク(s?r)、
酢(serke)、
コイン(sekke)、魚(samak)、青草(sabze)などがある。