セピア(sepia)は、
イカ墨を原料にした
顔料、もしくはイカ墨そのもののこと。また、その顔料のもつ黒みの
茶色をも意味する。かつてモノクロ写真などにこの色のインクが用いられたために、現在では懐古趣味をあらわす代名詞としても用いられる。なお、もともと"sepia"には「イカの墨」の意味もある(さらにギリシア、スペインやイタリアなど一部の国では
コウイカそのものをも指す)が、日本ではこの意味でセピアということはほとんどない。
古代ギリシャ語の σηπ?α(sēpia, コウイカの意)が語源。地中海沿岸地方では古代より
イカが食材にされるとともに、イカの墨が
インクとして使用されていた。イカ墨には悪臭があって色あせしやすいためにインクとしてはその後一旦使用されなくなるが、近世にはイカ墨をアルカリで溶かしたあと塩酸で沈殿させ、それを乾かして茶色の顔料として使うようになった。これが西洋全般に広まるようになる。それとともに"sepia"という単語はイカ墨やその顔料、そしてその色をも意味するようになる。