初め二次冷却水の
給水ポンプが故障で止まり
蒸気発生器への二次冷却水の供給が滞ったため除熱が出来ないことになり、一次冷却系を含む
炉心の
圧力が上昇し加圧器逃し安全弁が開いた。このとき
弁が開いたまま固着し圧力が下がってもなお弁が開いたままとなり、
蒸気の形で大量の
原子炉冷却材が失われていった。加圧器逃し安全弁が熱により、開いたまま固着してしまったのである。原子炉は自動的にスクラム(緊急時に
制御棒を炉心に全部入れ、核反応を停止させる)し
非常用炉心冷却装置(ECCS)が動作したが、すでに原子炉内の圧力が低下していて冷却水が沸騰しており
ボイド(蒸気泡)が水位計に流入して水位を押し上げたため加圧器水位計が正しい水位を示さなかった。このため運転員が冷却水過剰と勘違いし、ECCSは手動で停止されてしまう。このあと一次系の給水ポンプも停止されてしまったため、結局2時間20分も開きっぱなしになっていた安全弁から500
トンの冷却水が流出し、炉心上部3分の2が蒸気中にむき出しとなり、崩壊熱によって
燃料棒が破損した。このため周辺住民の大規模避難が行われた。運転員による給水回復措置が取られ、事故は終息した。