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「クマリン」||レシピ-master.com (05/25update)
クマリン
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クマリン
(coumarin) は
化学式
C
9
H
6
O
2
で表される
有機化合物
。
ラクトン
の一種。常温では無色の
結晶
または薄片状の
固体
。
当初は
トンカ豆
(,
Dipteryx odorata
) という植物の種子から分離されていたが、
1876年
に
ウィリアム・パーキン
が
サリチルアルデヒド
と
無水酢酸
の反応(
パーキン反応
)により合成に成功。現在では
香料
および
軽油
識別剤として用いられている。
クマリンは
桜餅
の香り成分として知られ、
芳香族化合物
の一種。
シナモン
の香り成分の
シンナムアルデヒド
や
コーヒー
の香り成分である
コーヒー酸
とともに知られている。
▲上へ
/
▼下へ
また、誘導体の
ワルファリン
、
クマテトラリル
、
フマリン
は
ビタミンK
と拮抗して抗凝血作用を示すため、
抗凝固剤
や
殺鼠剤
として用いられる。
◆ 生合成
#
フェニルアラニン
→
E
-
桂皮酸
# 桂皮酸 →
o
-
クマル酸
#
o
-クマル酸 →
o
-クマル酸
グルコース
#
o
-クマル酸グルコース → クマリン
これらの反応は全て以下の一連の
酵素
群により触媒されておこる。
# フェニルアラニンアンモニアリアーゼ
# 桂皮酸 2-ヒドロキシラーゼ
# β-グルコシダーゼ
# イソメラーゼ
◆ 性質
アルコール
、
エーテル
、
クロロホルム
および揮発油に可溶。
水
に微溶。可燃性。
紫外線
を照射すると黄緑色の
蛍光
を発する。
桜
の葉に代表される
植物
の芳香成分の一種。
バニラ
に似た芳香があり、苦く、芳香性の刺激的な味がする。
生きている葉の中ではクマリン酸
配糖体
の形で糖分子と結びついて
液胞
内に隔離されているので匂いはしないが、これを含むサクラや
ヒヨドリバナ
などの葉や花を半乾きにしたり破砕、
塩蔵
するなどすると、死んだ
細胞
の中で液胞内のクマリン酸配糖体と液胞外の
酵素
が接触し、
加水分解
によりクマリン酸が分離、さらに
閉環反応
が起こってクマリンが生成し、芳香を発するようになる。
なお、
桜湯
や天然の
オオシマザクラ
の
塩蔵
葉を用いた
桜餅
の香りはこれらに含まれるクマリンなどによるものであるが、肝毒性があるために
食品添加物
としては認められておらず、天然のサクラを使わずに菓子などに桜の香をつけるには別の化合物が使用されている。
◆用途
フランス
の
ウビガン
(Houbigant) 社が人工合成のクマリンを元に1882年に
香水
を調合することに成功し、「フジェール・ロワイヤル (Fougere Royale)」と名付けて発売し、人工合成材料による香水の製造が始まる。
日本においては、クマリンは、
軽油引取税
の
脱税
防止のため、
軽油
識別剤として、平成3年3月から
灯油
及び
A重油
(軽油周辺油種と呼ばれる)に、1
ppm
の濃度で添加されている。添加は石油元売業者の製油所から出荷される際に行われる。