アップルパイはアメリカを代表するデザートで、「アップルパイのようにアメリカ的だ('As American as apple pie')」という慣用句があり「世界の食文化〈12〉アメリカ」(本間 千枝子、有賀 夏紀、石毛 直道 著、農山漁村文化協会、2004年4月、ISBN 978-4-540-04085-6)、日本人にとっての味噌汁同様に「おふくろの味」を連想させる。ヒットしたアメリカのコメディ映画(青春映画)にも『アメリカン・パイ』という作品があり、英語学習用の教材にも、ケイ・ヘザリ『American Pie』シリーズ(日本放送出版協会)がある。いずれもアップルパイを想定して名称がつけられている。
19世紀にアメリカ西部に乗り出した開拓者たちの間で、リンゴを使わずにアップルパイのようなものを作る方法が考え出された。これは mock apple pie と呼ばれて、これをナビスコのリッツクラッカーを使って作るレシピが1930年代に広められた。この菓子は、本物のアップルパイには及ばないものの、レモンやシナモンを使っており、リンゴを使って作ったものと近い味を出すように作られている。アップルパイという名称こそ付いているが、クッキーなどをパイ生地の代わりにするレシピとは別物である。