ラジカル重合により、
重合度が10,000?15,000程度の製品が作られている。実際には
懸濁重合で合成したものを熱可塑形成して薄板やその他の形状に加工することが多いが、厚手の板を作成する場合や、合わせ
ガラスの場合は、2枚のガラスの間に
モノマーと
重合開始剤を封入してその場で重合し張り合わせる鋳込み(キャスティング)重合が行われる場合もある。鋳込みの方が、硬く物性の良いものが出来る場合が多いが、加工に時間がかかる分割高な素材となる。
ポリメタクリル酸エステル樹脂は高い透明性・耐衝撃性があり、熱可塑形成・着色が容易なことから、無機ガラスの代用品として建築や乗物の窓材、
照明器具のカバー、提灯
看板、
道路標識、日用品、事務用品、工芸品などに利用される。
第二次世界大戦中には航空機の
風防にも用いられた。また、この樹脂の成型技術の発達によって無機ガラスでは困難な厚さや形状の頑丈な有機ガラスが実現し、
水族館での大型
水槽展示、また家庭用でも横幅1200ミリメートルを越す大型熱帯魚水槽の製作が容易になった。傷が付きやすいので、大型
プレコなどを飼うときは気をつける必要があるが、その欠点を補う特性がある。